Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://reuler.blog108.fc2.com/tb.php/2499-d2a485f3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

新数学人集団(SSS)の時代 ノート52 少数精鋭主義の起源とは

Lさんは「またしても大学院の採用人員問題を考える必要がある」と語り始めました。以下、摘記します。

・指導はよくやったはずだと称する教育者たちが、博士課程の学生の採用に際してこんなふうに主張したとしたらどうであろうか。「博士課程には将来博士になるに相応しい仕事をしたか、またはできる見込みのある者以外は全然入れるべきではない。一名か二名であっても、または一名もとらなくともやむをえない。また、もし入ったにしても従来の程度から見て博士のレベルに相応しい仕事ができていないならばもちろん卒業させるべきではない。」
・これもまちがっている。第一に、新制度に際して自分たちで決めた定員をはるかに下回る研究者しか育てられないのであってみれば、指導はよかったと称する資格はない。
・ここには重大な誤解がある。というのは、教育研究機関は学習研究をしようとし、学習研究の能力をもつ者が研究を行うためにあるのであって、何か「相応しい仕事」のためにあるのでもなければ、「従来の程度」だとか、「たいした研究」から「博士のレベル」めいたもののためにあるのでもない。大学院、博士制度、研究機関もすべて研究者たちが協力して研究を行うためにあるのであって、その逆ではない。「相応しい」も「レベル」もすべて新しい条件に応じて機関がみずからを変化し、その機能を果す過程に伴うものなのであって、「相応しい」に合せて機関を運営するわけにはいかないのである。
・しかし、まだ、ごく少数の者しか学習研究の能力はないから入れまいとするのか。大部分は無能なのであろうか。論文も読めないし、ゼミナールも持てないのか。
 決してそうではない。大学のコースを卒業するほどの者にとっては、正しく指導されるなら、数学の研究とは、「相応しい」の尺度で下級研究者を威嚇し、研究をにぶらせるほど容易ではないにしても、決してこの方法によって数学をさかんにするほどむずかしいことではないのである。
・少数精鋭主義は、積極的に研究を盛んにしようと、主観的には強く希望する指導者たちに研究と研究機関の役割に関する理解を誤らせ、特に研究機関に入る以前とそれ以後との連関を忘れさせて、研究機関の機能を破壊するのである。

 Lさんの議論はなお続きます。数学者たちの海外流出なども重大な問題として取り上げられています。少数精鋭主義の起源に関する考察も見られます。
 論旨をつかむのがだんだんむずかしくなっていきますが、少数精鋭主義を提唱する人たちがいるのはまちがいなく、SSSはこれに反対して論陣を張るという構えをとっています。少数精鋭主義にもそれはそれで理由があって発生したのであろうと思われますし、これに抗する世代が現れたことにも相応の理由があることと思います。数学という学問の性質それ自体に根ざしている問題もあることも考えられるところですが、このあたりの消息はまだ飲み込めないところがあります。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://reuler.blog108.fc2.com/tb.php/2499-d2a485f3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Extra

プロフィール

オイラー研究所の所長です

Author:オイラー研究所の所長です
FC2ブログへようこそ!
オイラーを研究して40年。所員募集中。
オイラー生誕300年を期して熱くオイラーを語り合いましょう。
西暦2011年は岡潔先生の生誕110年の節目の年です。
西暦2013年は岡潔先生のエッセイ集『春宵十話』が刊行されてから50年目の節目です。

最近の記事

FC2カウンター

月別アーカイブ

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。