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新数学人集団(SSS)の時代 ノート8 アールフォルスを囲んで

「月報」第3巻、第5号の観察にもどりたいと思います。17頁から19頁まで、3頁にわたって「新数学人集団 例会の歩み」という記事があることは既述のとおりです。第3巻、第5号は1956年5月の発行ですから、その直前の1956年3月までの例会が記録されています。もう一度最初にもどると、そもそものはじまりは遠山啓先生の著作『無限と連続』の合評会で、開催されたのは1952年6月23日。三日後の6月26日には「遠山教授をかこんで」という集まりがもたれています。「例会の歩み」がここから説き起こされているところから推すと、遠山先生の存在は新数学人集団の結成にあたって特別に大きな影響を及ぼしていたのではないかと思われます。このあたりの消息の解明はこれからの考察の基本的な課題です。
 9月14日に準備会がもたれました。出席者数の記録はありません。それからいよいよ「数学方法論研究会(仮称)」が発足し、第1回目の例会がもたれたのは9月24日です。年末になり、年が明けて3月になり、同月14日、「回顧と展望の会」がもたれました。出席者は16名。ここまでが「数学方法論研究会(仮称)」で、次の4月15日の第22回目の例会から「新数学人集団」になりました。
 1956年3月17日の例会は第88回目になりますが、この日のテーマは「アールフォース氏をかこんで」ですアールフォルスは1変数の複素解析で知られるフィンランドの数学者で、この年の2月6日に来日し、各地の大学で講義を続けました。3月9日からの2週間は東京に滞在し、都内のあちこちの大学で講義をしていたのですが、3月17日の午後、SSSがアールフォルスを招いて座談会を開きました。場所は東大の本郷キャンパスの山上会議所。出席者は「18+」と記されていますから、「18人以上」ということでしょう。この記録は「月報」第3巻、第5号に「Ahlfors教授を囲んで」という題目で掲載されています。

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