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新数学人集団(SSS)の時代 ノート3

「近づきつつあるSSS大会-準備委員会-」というレポートは無記名の記事ですので、著者はだれなのかわからないのですが、末尾に連絡先として清水達雄先生のお名前が記されているところから推して、それに近づくSSS大会についての記事であることを考え合わせると、これはやはり清水団長が書いたとみてよいのではないかと思います。「昨年末から地方会員希望者が増大…」と書き出されていますが、それならSSSの中核メンバーは東京在住の人びとなのであろうという感触があります。入会希望を申し出てきた地方の人たちはどうしたのかというと、ひとまず準会員になってもらった模様です。ただしSSSに準会員規約というのがあるわけではないというのですから、このあたりはおそらく清水団長と何人かが話し合って「ひとまず準会員ということにしておこう」という恰好になったのであろうと思われます。実際、それらの人は「清水氏等の二三の個人と連絡を保っているにすぎない」と書かれています。それでも入会を拒絶しなかったのはまちがいなく、その理由として、これらの人たちは「日本数学の将来にとって極めて重要」だからという理由が挙げられています。
 書き出しの数行を読みながら気がついたのですが、「清水氏」という言葉遣いがなされているところをみると、この記事の執筆者は清水先生ではないかもしれないと思えてきました。このような細部の諸事実についてはおいおい明らかにしていきたいと思います。
 東京におけるSSSが際立っている点について、研究グループ活動の活発化と学生層の高揚が挙げられていますが、「そもそもSSSは具体的に何であるか」がはっきりしなければならないなどとも書かれていて、困惑させられます。SSSとは何かという根本問題が、当のSSSの内部から投げかけられているのですからいくぶん不可解な事態ですが、まさにそのような基本問題のためにSSS大会が要請されたようで、それならSSS大会の目的はSSSの正体を明らかにすることにあると言えそうです。SSSの会員たちは率先してSSSを結成しておきながら、同時にいつも「SSSとは何か、何であるべきか」という形而上的な問題を語り合っていたのでしょう。

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