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新数学人集団(SSS)の時代 ノート7

10月8日と9日の両日、津田塾大学の数学・計算機科学研究所で開催された数学史シンポジウムに出席しました。第一回目のシンポジウムが開催されたのは1990年(平成2年)のことですから、年に一度、途切れずに続いて今年で第27回目になります。どうして津田塾大学で数学史シンポジウムが始まったのかというと、平成元年(1989年)に東京大学を定年で退官された杉浦光夫先生が津田塾大学に移られたからです。
 杉浦先生は数学史研究に見識があり、津田塾大学に移る前は現代数学史研究会を主宰されていました。この研究会は20年も続きました。若い日の杉浦先生は新数学人集団のメンバーでした。それも草創期からのメンバーだったようで、昭和27年(1952年)10月24日に「数学方法論研究会(仮称)」の第4回例会が行われているのですが、この日は杉浦先生が「量子力学の数学的基礎」という題目で話をしています。
 津田塾大学の数学史シンポジウムの二日目の10月9日(日)には、福富節夫先生がお見えになりました。大正8年(1919年)10月末日のお生まれですから満96歳。もうすぐ97歳という高齢で、昭和3年(1928年)のお生まれの杉浦先生よりだいぶ年長になりますが、福富先生も新数学人集団のメンバーでした。
 お茶席で小時間おしゃべりをしたのですが、宮原克美は絵描きだったと教えていただきました。数学者ではなかったようで、谷山豊さんと親しかったということでした。意外でもあり不思議でもありおもしろいお話でしたが、なんだか一段と謎が深まったようにも思いました。昭和27年(1952年)12月17日の「数学方法論研究会(仮称)」の第11回例会で宮原さんが話をしていますが、題目は「カラー・スペース」というのです。確かに数学というよりも絵描きのような感じのする題目です。

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新刊紹介

【新刊紹介】
刊行予定日:11月15日

   『リーマンと代数関数論: 西欧近代の数学の結節点』
   Bernhard Riemann and the Theory of Algebraic Functions
   The Junction of Modern Mathematics in Western Europe

     主要目次
     まえがき
     第1章 代数関数とは何か――オイラーの関数概念とその変容
     第2章 カナリアのように歌う――リーマンの「面」の発見
     第3章 楕円関数論のはじまり――楕円積分の等分と変換に関するアーベルの理論
     第4章 アーベル関数の理論――ヤコビの逆問題の探究
     第5章 多変数代数関数論の夢――リーマンを越えて
     あとがき
     参考文献
     数学者人名表
     索引

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Author:オイラー研究所の所長です
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